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この建物は、琉球リハビリテーション学院の生徒の専属寮(施設)として計画された。 建物は1期工事100室(2002.12完成)と2期工事110室(2003.3完成予定)及び自主学習のためのグループルームからなる。
立地
沖縄本島の中央東海岸の町、金武町。1期寮は北西に恩納岳連山、南東には太平洋につながる金武湾に面した場所に位置し、2期寮は金武町のメインストリート(県道329号線)沿いに位置する。
敷地
1期、2期寮とも急斜面の敷地ということでそれをどう克服するかが最大のテーマであった。敷地を簡単に鋤き取って巨大な擁壁を構築するのではなく、周辺に広がる森林自然を破壊することを極力抑え、またコスト削減の観点からも土地の形状をなるべく壊さずに元のままの姿を残そうと考えた。 長いエントランスホールを利用し、祖父の作品を壁面にレイアウトする事を考え、玄関扉を開けて訪れた人をアートの世界へ導いていき、居間、食堂、台所へと連続する。又、住宅の中央に光庭を配し、単に光や通風、緑の空間ばかりでなく、限られた敷地の中で植物と建築を調和させ、眺望を内部空間に引き込む事に注意を払った。
プログラム
私達人間は生活の豊かさを獲得するために自然破壊をしながら、道路や橋、あるいは建物を造ってきた。これからは逆に自然を開発、保護しながら人びとが豊かになり、自然と人びとが新しい交流の舞台を創り出していかなければならない。特に、私達設計、施工していくものは職能、仕事を通して自然環境をケアしていかなければならないと考える。何らかの障害をもった人が機能回復のために治療や訓練を受けるのがリハビリテーションである。リハビリの職業というのは、ある時には身体的な治療だけではなく、患者の心もケアしなくてはならないケースもあるだろう。対人援助の資質が求められる職業だと思う。
心と体のケアをすることがリハの職業であれば、建築を創っていく過程において自然と環境をケアし、配慮することが設計をさせて頂く上で必要なことではないかと考えている。
プログラムとしては、1期、2期ともに専属の寮になるが、ただ単に寝る、又は生活する事だけでしかない寮ではなく、快適な住環境を提供することで、生徒達が勉学に思いきり励める空間を提供することと考えた。
この一連の施設が金武町に活気を与え、創る側、使う側、受け入れる側全てのものが未来に希望の持てるプロジェクトであってほしいと願っている。
※学院に関するお問い合わせ東京都千代田区神田須田町1-5-14
琉球リハビリテーション学院
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