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”浮倣する屋根”のコンセプトは、波をイメージしたものでサッシレスのガラスの透明性により屋根がまるで浮倣している様である。
画家を祖父に持つクライアントの彼に出会ったのは、設計を始める2年前で、その時の希望が、「祖父の作品をアート出来るギャラリーのある家に住みたい」 と言うことであった。彼のささやかな夢が設計の出発点となり、コンクリートに依る単純な空間構成ではあるが、周りの環境に一石を投じる建物にしたかった。 これまでの沖縄にある古典的風景な建物でなく現代的、かつ、シンプルにそして清潔な空間を創り出す事を心がけた。
長いエントランスホールを利用し、祖父の作品を壁面にレイアウトする事を考え、玄関扉を開けて訪れた人をアートの世界へ導いていき、居間、食堂、台所へと連続する。又、住宅の中央に光庭を配し、単に光や通風、緑の空間ばかりでなく、限られた敷地の中で植物と建築を調和させ、眺望を内部空間に引き込む事に注意を払った。